親の老後(将来)について話し合っていますか? 早い段階にした方がいい??
親の老後(将来)について話し合っていますか?
介護職10年の間 デイサービス・老健・特養の現場にいて、いろんな家族の形、ご本人様・ご家族様の選択を拝見させて頂きました。
家族のコミュニケーションの取り方は本当に唯一無二といっても良いほど様々な形があります。
何でもざっくばらんに話せる円満な家族もあれば、お互いにあまり関心がない家族、縁を切って別々の人生を歩んでいる家族…本当に様々です。
その上にデリケートな部分も考えなければならない老後の話は尚更、家族から話を切り出すのは気を使わなければいけませんね。
なかなか話し合う機会がない方、既にすり合わせが出来ている方様々だと思いますが、早めがいいのか?や具体的にどの項目を話しておけばお互い納得のいく生活、それをフォロー出来るか上げてみたいと思います。
早い段階に話し合った方がいい理由はある??
沢山の家族の形があるので、出来る関係、出来そうもない関係 いろいろあると思いますが、早い段階に行うメリット・デメリットを上げてみます。
デメリット
✅日本人の健康寿命は年々伸びていますが、必ずしも平均の年齢まで健康でいられるとは限りません。
まだ元気だからといって先伸ばしすると いざ決断する時に今現在と同じ判断力ではなくなっていたり、判断できない状態に急になった場合、子や親族が判断することになり、子や親族もすり合わせが出来ていないと判断に迷ってしまいます。
✅必要に迫られて決める事になり、後々後悔がでてしまう事がある
✅介護・お金・相続 ときちんと話しておかないと後々もめる原因になる
✅認知症と診断されると本人でも金融機関の取引が制限されたり、家族が代理で引き出しできないので多額の介護費や生活費を家族が立て替えなければいけない事が起こるかもしれない
✅認知症と判断された場合、金融機関の取引と同様、家の売却も出来ない
メリット
✅早い段階で話し合いを始めると十分な時間を使って納得するまで話し合えます。話し合った後も修正を加えながら、本当に希望したい老後はどんなものかブラッシュアップできます。
✅お互い(親・子)未来への心構えがしっかりする。
✅おおまかな希望・方向性が決まれば、情報収集する時間も取れるので老後の選択肢を広げられます。そこからご本人様・ご家族様共にベストな方法を選ぶ事が出来ます。
✅話し合いが出来ていると速やかに手続きが進められ、トラブルが少ない傾向がありそうです。
✅終末期について家族・パートナーと話しておくことで、なにか決断を迫られた際、ご本人様の希望に沿って選択できる。
まとめ
色々な親子の形、関係性があると思います。
そして、老いる事も誰にでも訪れます。
親はかけがえのない存在です。
少しづつでも将来について話し合い、お互いの価値観、希望を知り 不安を払拭しておきましょう。
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