お出かけ先などで、子供が『やだ！』『まだ、遊ぶ！』『帰らない』など連呼されると、ある程度待っても同じ状況だと親もしびれを切らして『置いてくよ！』『もう、知らないからね。勝手にしなさい』などと言ってしまう事ありますよね。

 

普段の生活で使いがちな言葉ですが、子供に与えるダメージを知っていますか？

『置いてくよ』を使わずに置き換える方法　3つをご紹介します。

 

『置いてくよ』は矛盾と脅しの要素が含まれている

大人は【これを言えば言うことを聞くだろう】と簡単に使ってしまいがちですが、子供にとても悪影響を及ぼす言葉です。

 

一つのメッセージの中に矛盾した複数の意味が込められているので、聞いた子供の脳は混乱するのです。

 

 

子供はどんな心境になっているのか

『置いてくよ』

本当に置いていかれる　→　不安・恐怖を感じる

 

そんな事言ってもパパ、ママは置いて行かないでしょ　→　矛盾　軽い脅しを感じる

 

『もう、勝手にしてなさい』

本当に勝手に行動すると『何やってるの！』と怒られる　→　矛盾で混乱する

 

 

心理学では、ダブルバインド(二重拘束)といい、子供はどの意味を受け取ればいいか分からず、混乱させ過度なストレスを与えてしまっているのです。　

 

この状況が続くと　人を信用しなくなったり、本音を言えない、自分の思いを伝えられない、自己肯定感や思考力の低下　などたくさんの悪影響をきたします。

 

また、ダブルバインドが起こりやすい対応が、

なにかが出来た時だけ認める・褒めるという対応です。

そうではなく、『特別のなにかが出来なくてもあなたが大好きで大切だよ』という無条件の愛を伝える事が自己肯定感を損なわない為に重要です。

是非　伝えてみて下さいね💗

 

では、悪影響があると知っていても、生活を成り立たせるのにはスケジュールもあります。

では、どうすれば良いのでしょう？

 

 

『置いてくよ』を使わずに置き換える３つの方法　

 

子供に選択肢を与える声掛け

 

『帰るよ』だけでは大人都合で一方的ですね。

 

子供としては、大好きな遊びに集中していている所に一方的な命令を言われてもすぐ納得出来ません。

大人だって集中している所に邪魔が入ったらイラっとしますよね。

 

次に興味が持てるような提案をしてみましょう！

『帰り道、だるまさん転んだして帰る　のと　グリコして帰るのどっちがいい？今なら選べるよ』などです。

選べると自分から動いてくれる確率が増えます。

 

 

子供と予定の共有をしよう

 

子供たちも『このブロックでヒコーキが作れたら』『お砂場でお団子ショップが出来てママに見せたら』など計画があったりします。

途中で『時間だからここまで！』とバサッと終了されたら嫌なのは当然ですね。

 

まだ、見通しが自分で立てられない年齢の子でも繰り返し予定を伝えておきましょう。

思い通りにならなかった時　怒るかもしれませんが　何も伝えなかった場合より子供が気持ちの切り替えが上手くいくはずです。

 

ポジティブな言い回しで誘う

『帰るよ』だけだと子供にとって魅力が一つもありませんが、

『今日は、○○ちゃんが好きな美味しいハンバーグだよっ　帰ろう！』

『今日はご飯の後、バスボムでお風呂だよ　帰ろう』

など、楽しい事があることがあるよと色を付けて誘ってみると、納得してくれやすいですよ。

 

そして、おうちについたら、『おうちについたね！おかえり。この後楽しみだね』と帰っても楽しい時間が過ごせた記憶が残ると、次も上手くいきやすくなります。

 

 

親の余裕がある時ない時、子供の発達段階によって上手くいく日、行かない日がありますが、確実に一歩一歩前に進んでいます！

長い目で一息つきながら向き合っていきましょう。

 

お読みくださりありがとうございました。